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  4. 国際教育の成長

2019.12.13

Headmaster's Blog

私が初めて英国を離れて東京で働くようになった1999年当初、当時の海外での教育は今の状況に比べ遥かに信頼性に欠けていました。当時のインターナショナルスクールは、ほとんどが外国人のためだけに用意されたものであり、彼らが母国に戻る前の2〜3年間滞在するための留学生でいっぱいでした。また、多くの教師にとって、海外での仕事は、真のキャリア転職ではなく、ワーキングホリデーと見なされていた時代です。振り返ってみると、以前の同僚、家族、友人が「彼は少し旅行に行く」とか「彼は数か月後に戻ってくるだろう」といったコメントをしたことをはっきりと覚えています。それから20年後の現在、当時いわれていた私の「ちょっとした旅行」は、今や子供が得られる最高のものの1つとして広く認識されている国際教育の尊敬される職業へと移り変わりました。インターナショナルスクールは現地駐在員の一時的な隙間時間を埋めるためのものから、国内で既存の教育の代替を探している多くの家族が、新しくかつ、好ましい選択肢へと進化しました。調査によると、2000年には約90万人だったシェアが、2019年には世界中で600万人以上の子供が国際的なスタイルの教育を受けていることを報告しています。(RSC Research)。

2000年以降、インターナショナルスクールは並外れた成長を遂げています。 「インターナショナル」という言葉は、「多様性」と「より広い視野」などの意味をもつため、学校では「インターナショナル」という言葉は汎用的に使用されアプローチされていますが、世界中に正確にいくつのインターナショナルスクールがあるかを測定することは困難です。 「国際環境で国際的なカリキュラムを提供する学校」から単に「多言語のスタッフがいる学校」に至るまで、インターナショナルスクールとは、いったいなんなのか?の定義について議論を促進する必要のある時期にやってきていると考えます。 日本は、過去10年間だけで、国際語学学校と国際カリキュラム学校(英語で教える学校とは対照的に英語を教える学校)の両方で著しい成長を遂げています。インターナショナルスクールは順調に進化しており、国際教育は世界中で展開されています。 2000年以降、2,500のインターナショナルスクール(国際的なカリキュラムを提供)から現在では約15,000校に成長し、中国と中東で最大の成長を遂げているのです。

国際教育を選択する理由はかなり簡単です。質の高いインターナショナルスクールは、生徒にグローバルな視点から学ぶ機会を与え、その国独自の環境をはるかに超えた教育への可能性を提供します。生徒たちはさまざまな文化、民族、宗教、言語にさらされることで人間的に成熟し、非常に寛容で幅広い考えを持つ若者に成長していきます。さらに、通常、少人数制のクラス、創造的なカリキュラム、より多様なスタイルの教育を提供します。インターナショナルスクールは、その国独自のカリキュラムの制約や規制に縛られることはほとんどなく、教科書ベースでもありません。学校を超えて、彼らは海外にでかけてゆき、勉強し、働く機会をも増やすことができ、通常、生徒は少なくとも1つの追加言語を習得することになります。したがって、彼らの目線は拡大し、世界中に広がる友情を育み、グローバルに思考することができるようになるのです。カタールの私の以前の学校では、40か国以上からの生徒と15か国以上から採用されたスタッフがいました。このような多様性は、オープンマインドと広範な受け入れを促進するユニークな学習コミュニティをおのずと生み出すのです。インターナショナルスクールが未来の「グローバルなリーダー」を育成している理由を理解するのはとても簡単です。今後数年のうちにこのグローバル化の高まりを鑑みると、国際教育のメリットを過小評価することはできないことでしょう。

したがって、両親たちはこれをどこに見据えた上で、彼らは提供されている非常に多くの教育経験を持つ学校の中からどのように選ぶのでしょうか?幸いなことに、私達の学校と似たような学校はありません。私にとって、施設とカリキュラムは適切な学校を決定する役割を果たしますが、重要なのは人的要因と考えています。学校を作るのは(校長からバスの運転手まで)人々であり、彼らはその文化、人格、そして大切なケアと信頼の感覚を構成するために大切な要素なのです。親と子供が学校の雰囲気を好んだ場合、その動機とビジョンが明確であれば、おそらく良い選択ができることでしょう。気をつけたいことは、高い評判と最高の施設環境の向こう側には、常にそれらが機能しているとは限らないということです。簡単に言えば、子供が学校で不満を抱いたり、自分が合わないと感じたりした場合、学校自体がどれだけよい作りで、高価な設備で提供している状態であったとしても、成績が下がってしまいます。人と人がどのように繋がりあえているかによって、子供の成長に変化がもたらされるわけです。

インターナショナルスクールの成長は鈍化の兆しを見せておらず(東京だけで今後5年間にいくつかの大規模な新しい学校を計画しているため)、インターナショナル教育がどこまで進むのか、そして今後20年は何をもたらすのか、推測しかできません。私たちの国際的な教師と生徒のために、私たちはしっかりと腰を据え、シートベルトをしっかりと締めながら、日々の生活を楽しむことを日々行うのみです。